イールドカーブ
米国の2年・10年の利回り格差が30BPまで縮小してきた。景気後退まっしぐら、というのが解釈の一つだろう。原油は130ドルまで高騰。小麦やトウモロコシの価格も跳ね上がり、アルミやパラジウムは品薄感も強まってきた。インフレとリセッション、1970年代の再来は悪夢に止まらず、現実化しようとしている。
米ソ冷戦は米中の新冷戦に変貌したかに見えたが、米露の新冷戦へと展開し始めたようだ。世界経済も打撃を受ける。ロシアと欧州、そして新興国が最大の被害者だろうが、日本も例外ではない。そして強者の論理を振りかざす米国も危ういかもしれない。筆者は米国経済の見通しに関して、まだ強気だが少しリスクシナリオの確率を修正中だ。
それにしてもろくでもない世の中になったものだ。プーチンが狂ったのは事実だが、狂人は勝手に出現しない。そうさせる環境があるのだ。メディアはそこを追求しない。世界が狂ったのはロシアだけのせいではないのである。そこを突かないと、経済も市場も悪夢に突入するばかりであるらむ。困ったものだ。
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