妥協は悪い話ではない

 プーチン大統領の怒りは収まらない。NATO東方拡大に対して欧米がゼロ回答を続けているからだ。ロシア嫌いでプーチン大統領をも信用していないバイデン大統領は、妥協など一切しない方針である。お前が悪い、の一点張りである。確かにロシアは悪い。でも悪さをするのは理由がある。単なる領土拡張主義ではない。本当にNATOが怖いのだ。

ロシアはナポレオンに踏みにじられ、ヒトラーに酷い目に遇った。二度あることは三度、それがNATOなのですよねえ。ウクライナがNATO加盟?冗談じゃないだろ、というのがロシアの本音でしょう、たぶん。米国にはそういう想像力がないのです。原爆落としても何にも感じない国なんだから。

妥協など米国のプライドが許さん、ということかもしれないが、キューバ危機の時もこっそりとトルコからミサイル撤去して妥協し、第三次世界大戦を回避したのです。妥協は必要。ましていま主導権を持っているのはプーチン大統領なんだから。その時点で欧米は戦略で負けている。この勝負、妥協しなければロシアの作戦勝ちだろうなア。

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