今年の株価 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 1月 05, 2022 年初なので縁起を担いで日経平均35000円といった予想が飛び交うのもやむを得ないが、利上げをまともに織り込む能力もない米国株市場を見れば今年の株価に大して期待できない事も自明だろう。中途半端な押し目買いもやめておこう。株は20%位は落ちないと買う気がしない。メルマガにも書いたが、素人が席巻する米国株はリスクの塊です。クワバラ。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
ロシアとLTCM 1月 31, 2022 ロシアを巡る報道が増え続けている。ウクライナ侵攻がどれほどの確率で起こるのか、軍事専門家でない筆者には解らない。だがロシアと言えばどうしても1998年のロシア危機とLTCM危機が思い浮かぶ。ノーベル賞ファンドなどと称賛されていたLTCMがロシア国債で引っ掛かり、ウォール街の救済を受けたあの一件である。当時筆者は米銀にいたが、東京の幹部らはLTCMとLTCBという二つの「LTC危機」で盛り上がっていた。 ロシアへの経済制裁と簡単にメディアは報じるが、輸出シェアでガスは世界最大、原油は世界二番目という資源大国にどれほど有効な制裁があるだろうか。ついでに言えば、ロシアの小麦輸出シェアも20%近い。ウクライナと合算すれば生産量は世界のほぼ30%である。アルミの輸出国としても有名だし、農業に必要な尿素やカリの大生産国でもある。このインフレ時代に、ロシアに制裁すれば世界経済は混乱するばかりだろう。 とはいえ、ロシアを野放しには出来ない。NATO拡大策の見直しは不可避だと思うが、東欧諸国の不安を考えれば妥協も出来ない、というのが米国の袋小路状況である。まあ円滑な解決が早々に実現するとも思えず、市場はロシア危機の再来などと囃し立てるのかもしれない。そういえばロシア危機のあと、LTCMのメンバーだったショールズ教授とテレビ対談する機会があった。ロシアの話を聞こうと思ったが、その話は事前チェックでダメ出しされたのを思い出した。ノーベル賞学者でも、触れてほしくない話題があるのですねえ。 続きを読む
ブラックスワン 3月 06, 2022 今回のロシアによるウクライナ侵攻はブラックスワンだと言われているようだ。誰も予想し得なかったからだろう。だが、ロシアとウクライナとの揉め事は随分前から指摘されていた。ウクライナが欧州向けガスを横取りしていた事もある。拙書の地政学リスクでも、この問題は指摘している。 ただ、戦争にまで至る確率は高くない、と皆思っていた。つまり、影響はデカいが確率は低いというリスクマップ上の位置付けであった。これをブラックスワンと呼ぶのは正しくないようにも思う。重要なのはやはりリスクマップのアップデートだろう。 以前ある講演でリスクマップを使った分析を行ったが今ひとつウケが悪く、それ以来やめてしまった。今回の一件を見て、やっぱり続けておくべきだったとつくづく思う。アホの知恵は後から出てくる、の典型。まだ修行が足らんなア。 続きを読む
ニッポン沈没 1月 18, 2022 1970年代に小松左京が描いた日本沈没はインパクトがあった。パニック物というよりSFらしい問題提起が人々の心を捉えたのだろう。それは初期的なリスク管理アプローチでもあったが、日本に本格的な危機管理機構が生まれることはなかった。原爆の被害は原発事故を防ぐことが出来ず、自然災害の多発は諦観という美意識だけを生み、金融危機は資本システム強化には繋がらず、感染症にも無防備な状況から脱せない。 異形の金融政策もまたメリハリのない緩和方針が継続中で、ステルス・テーパリングとはいいながら、長期金利の不健全な固定化を続けている。表面的には危機が生じていないように見えるが、緩慢な金融政策の長期化の下で資本市場の弱体化と財政のマネタイズは着々と進行中であり、地下の危機マグマは日々拡大している。政府の財政再建は口ばかりで、日銀も物価目標は逆に達成しない方が有難い、という奇妙な世界観に囚われ始めている。 危機管理は危機が起きてから始めても意味がない。ニッポン沈没のリスクに敏感な人達はさっさとおカネを海外に流し、労働機会も海外に求め始めている。何が成功するかは解らないが、海外への脱出はもはやリスクテイクではなく、リスクヘッジなのだろう。思えば筆者も、邦銀を辞めて米銀に移籍した時は、自身の行動をリスクヘッジだと思っていた。日本に残る人達の方が、実は凄いリスクテイクをしていたのである。当時以上に、日本のリスクは上昇中だと言っても良いかもしれない、 続きを読む
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