FRBの利上げ路線
シカゴのFF Futureでは「今月の利上げ幅は25BPで決まり」という予想になっている。パウエル議長が25BPで提案する、と議会証言で事前予告したのだから、そういう相場になるのは解る。戦争の行方も不透明ということなので、まあ取り敢えずは25BPで、ということなのだろう。でもこれは本当に正しい判断なのだろうか、と首を傾げている。だって米国経済は強いんですから。
景気動向が不透明だから政策は慎重に、というのはディスインフレにどっぷりつかった見方である。いまはインフレなんですよ。それも3%とか4%ではなく7%とか8%なのだ。年内に落ち着くという予想も吹っ飛んでしまった。米国の年末インフレ率は多分6%くらいだろう。欧州でも5%は下回らないだろう。それで慎重な利上げとは笑止千万、と怖いインフレ時代を知る旧人類は考えるのだ。
経済に配慮するのは当然だが、それは戦争を回避すべきだった政治家の仕事である。中銀は厄介なインフレを防止するのが最大の仕事である。特に米国は、ロシアとの経済関係が薄いので大した景気下押し圧力は掛からない。欧州とは違う。消費も投資も雇用も好調で、50BP利上げしない理由は無い、と偏屈な筆者は考える。戦争開始以来、考え方が一般世論とはどんどんかけ離れてきた感じがしているなア。
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