SWIFT排除って
バイデン大統領やジョンソン首相がSWIFTからのロシア排除とか騒いでいるが、英米にSWIFTの運営権がある訳ではない。あれはベルギーにある協同組合みたいなもので、ロシア人も運営委員会に入っている。2012年にイランが締め出されたが、あれは委員会の総意で決められたものだったと記憶している。それに、相手が排除されて困るのは支払い方である。
だからガス代払う必要があるドイツやイタリア、オーストリアなどが、英米に反抗しているのは当然だろう。決済できないとなればガスも入ってこない。理屈は簡単だ。それにSWIFTといっても、送金システムではなく情報システムである。いざとなれば取引情報くらいはテレックスでも出来る。まあコストや手間はかかるけどねえ。部分的排除って、何でしょうねえ。
いまSWIFTは金融核兵器とか言われているらしい。でも本当の核兵器と違って、国が単独で使用権利を持っている訳ではない。金融制裁と言っても、これだけ経済的に結びついているネットワーク社会では、限界がある。英米政権は、いまだに20世紀の冷戦の感覚でロシアと対峙しているような気がしてならない。時代遅れだよね。これは私自身への戒めでもあります。
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