ECBも白旗近し
パウエル議長は昨年11月にインフレ認識を誤ったことを認めたが、先日はイエレン財務長官も「間違ってました」と誤判断を認めた。まだ認めていないのがラガルド総裁であるが、昨日の冒頭説明では物価リスク認識は上振れとして年内利上げの可能性を否定せず、春頃には白旗を上げざるを得ない状況となってきた。プライドが高いのは解るが、ちょっと遅いよねえ。
今思うに、4月頃に英中銀のチーフ・エコノミストでもあったハルデーン理事がもう利上げしないと拙いなあ、と言っていたのは正しい読みであった。筆者はこの変人の思考回路が好きだったので、そうかそうかと一人で頷いていたが、ベーリー総裁らは知らん顔であった。ちょっと判断は遅かったが、それでも昨年末に利上げしたのは、流石に英中銀である。えらい。
ECBは2011年に早期利上げに踏み切って失敗したことや、利上げすれば長期金利の低水準で隠れていたイタリアやギリシャの財政問題が表面化することで、躊躇していた印象が強い。まあ解らんでもないが、インフレ放置で困るのは家計である。国民の為に、早めに白旗を上げてあげましょう。日本もね。
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