遅い
加齢が進むとせっかちになる、とも言われるが、生来せっかちであれば加齢に拠ってもっとせっかちになる可能性が高い。私の父も相当なせっかちであった。地元の方言では「キセリ」ともいう。気が急く、という意味である。兎も角、なんでも遅いのが嫌いで、早めに動かないとすぐ苛立つのである。悪いことに、この性癖をそのまま受け継いでしまった。
仕事柄、甘い金融政策や遅い経営改革などにケチをつけることが多いが、それも「キセリ」の為せる業であろう。だが最近のFRBやECB、或いは日本のワクチン対策、PCR検査体制、医療システム改善などのあまりのスローペースに苛立つのは、性格の問題だけではないような気がしている。本当に、遅いからだ。え?せっかちですか。
現役時代、判断や作業のスピードが求められる仕事に就いていたことも、この「せっかち」に拍車を掛けたかもしれない。それでも計算間違いによる失敗などがあまりなかったのは、単純計算が得意だったこともあるが、幸運でもあった。ただ最近では、このせっかちが自分でも自覚されるようになってきた。ちょと、拙いかもね。
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