インフレ
昨年、JR東海の車内誌「ウェッジ」の8月号に、「高止まりする米国インフレ率、危機意識薄い米金融当局」という小論を書いた。もう半年以上前の話であるが、FRBの呑気さにやや呆れて、パエル議長らはリスク認識が足りないです、というニュアンスで書いたものだが、あまり反響は無かった。みんな、インフレなんて死語だと思っていたのでしょうねえ。
昨日発表された米国の1月消費者物価指数の上昇率は前年同月比7.5%。1982年2月以来の水準だそうな。米国は立派なインフレ国に戻った。物価上昇は一時的と言われ続けて、もう1年である。ほれほれ、予想が当たった、と威張る訳ではないが、欧州勢も含め、本当に最近の金融当局はボケているとしか思えない此の頃である。
これだけ金融緩和して物価が上がらなかったのだから、簡単に物価が上がる訳がない、という専門家一流のプライドもあったかもしれない。でもねえ、物流やエネルギーや畜産農業や不動産など、現場はみんな物価上昇に怯えていたのですよ。高層ビルの会議室にいても、物価動向はわかりません。さあ、次は日本。どうなりますか。
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