中国のオミクロン

 中国の「ゼロ・コロナ政策」は今年のユーラシア・グループのトップ・リスクに挙げられていたが、年初以降のオミクロン株市中感染の拡大は、それが機能していないことを如実に示している。西安、天津、上海、北京といった大都市でも確認され、ビジネスが集積する河南省や広東省でも広がり始めている。一人確認されれば背後に無数の感染者が存在することを意味している。北京五輪や党大会どうのこうの、といった話ではない。

だが当局の強硬な都市封鎖や行動制限でビジネスには影響が出る。第1四半期の世界経済は低調なスタートとなるだろう。期待は春以降に持ち越しだが、その頃には世界中で利上げやバランスシート縮小の嵐が吹いていることだろう。下手すれば日銀も、といった思惑も出るかもしれない。景況感の回復と裏腹に相場は厳しい局面に入っているかもしれない。果報は寝て待て、か。今年の前半はおとなしくしていた方が良いかも、と思っている。

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